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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4)

原著

成熟白内障手術における術中・術後合併症

著者: 沼田愛1 松場眞弓1 藤澤直子2 山崎啓祐3

所属機関: 1川崎病院眼科 2藤澤眼科医院 3山崎眼科

ページ範囲:P.1049 - P.1052

文献概要

(R1-8PM−10) 1994年4月から1999年8月までの5年5か月間に,川崎病院眼科で白内障手術を行った成熟白内障105例109眼について検討した。比較的若年者の多い膨化白内障と,老年者を主体とする核硬化白内障では術中,術後の経過に大きな差異があることより,全体を膨化群と硬化群として分類し,術式,術中・術後合併症,術後視力について1,536眼の対照群と比較検討した。術中合併症の頻度は,膨化群2.8%,硬化群16.4%,対照群1.3%という結果であった。安全,安易に考えられがちな白内障手術だが,成熟白内障手術は術中・術後合併症頻度が高く,適切な手術時期や術式選択の必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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