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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

サルコイドぶどう膜炎に対する早期硝子体手術の試み—術後早期成績

著者: 宮本紀子1 桐生純一1 山城健児1 田辺晶代1 松村美代12 喜多美穂里3

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2関西医科大学眼科学教室 3滋賀県立成人病センター眼科

ページ範囲:P.1057 - P.1060

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(R2-7AM−2) サルコイドぶどう膜炎において,従来は手術の適応と考えられてこなかった比較的軽度な硝子体混濁や出血,黄斑浮腫,黄斑上膜に対する硝子体手術の成績を報告する。対象はサルコイドぶどう膜炎22症例31眼で,術前所見は黄斑浮腫18眼,硝子体混濁17眼、黄斑上膜9眼,硝子体出血5眼であった。眼底の炎症所見は28眼で改善し,術後2か月の視力は25眼で改善した。術前の黄斑浮腫の有無によって,視力の改善率に差が認められた。硝子体手術は比較的軽症のサルコイドぶどう膜炎の視力成績および炎症の軽減に対して有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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