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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

糖尿病網膜症に対する黄斑部同時汎網膜光凝固法の効果

著者: 野寄忍1 大木隆太郎1 針谷紀1 佐野朱美1 越川文1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1067 - P.1070

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(R2-7RM−21) 黄斑浮腫のある糖尿病網膜症77例118眼に汎網膜光凝固を行った。83眼では黄斑部光凝固を併用し,35眼では併用しなかった。汎網膜光凝固は3回に分け,3週間以上の間隔をおいた。平均14.6か月の経過で,黄斑部凝固を併用した83眼では視力の改善または不変が59眼(71%),悪化が24眼(29%)にあり,併用しない35眼では改善または不変が21眼(60%),悪化が14眼(40%)にあった。糖尿病網膜症への汎網膜光凝固では,黄斑部凝固を併用することで黄斑症の発症または悪化防止に有効であることを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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