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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

原発閉塞隅角緑内障の角膜内皮障害

著者: 池田美砂1 杉田美由紀2 斎藤秀典2 佐久間浩史2 関本明世2 棚橋玲子1 大野重昭2

所属機関: 1秦野日赤病院眼科 2横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1081 - P.1084

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(D−7PM−19) 原発閉塞隅角緑内障(primary angle closure glaucoma:PACG)における角膜内皮障害とその因子について検討した。緑内障発作眼25眼,非発作眼21眼,合計28例46眼についてアルゴンレーザー虹彩切開術(argon laser iridotomy:ALI)を行った6か月後の角膜内皮細胞密度を比較すると,緑内障発作眼では非発作眼に比べ有意に減少していた。年齢,前房深度,ALIのレーザー照射量と角膜内皮細胞密度との関係をみると,緑内障発作眼も非発作眼もいずれも相関はみられなかった。以上から,PACGの角膜内皮障害は緑内障発作自体による影響が大きいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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