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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4)

原著

ロービジョンエイド処方のための残存視機能評価方法の検討

著者: 米澤博文1 栗本康夫1 黒川徹1 松野かおり1 吉村長久1 小田浩一2

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室 2東京女子大学コミュニケーション学科

ページ範囲:P.1095 - P.1098

文献概要

(G−7AM−4) 信州大学医学部附属病院眼科ロービジョン外来を,1998年9月から1999年9月までの間に受診した患者36例を対象に,患者ニーズの聴取と種々の残存視機能評価のための検査を行い,実際に患者に対して処方された補助具との関係を検討した。患者のニーズ第1位は読書(26例)で,歩行(13例)がこれに次いだ。コントラスト感度の低下を認めた13例中6例と,グレア視力の低下を認めた5例中1例に遮光眼鏡の処方を行った。実施した視機能評価のための諸検査の中では,唯一MNREAD-Jにより得られた臨界文字サイズが,処方したルーペの倍率と統計学的に有意に相関していた。MNREAD—Jは読書のためのロービジョンエイド処方に有用な定量的検査方法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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