特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4)
原著
Laser in situ keratomileusis(LASIK)の術後視覚障害を起こした4症例
著者:
下村直樹1
天野史郎2
大鹿哲郎2
加治優一2
臼井智彦2
加賀谷文絵2
アレミンバスタンファルト2
神谷和孝3
藤田南都也4
吉田照宏5
所属機関:
1東京共済病院眼科
2東京大学医学部眼科学教室
3東京船員保険病院眼科
4同愛記念病院眼科
5キャノン販売
ページ範囲:P.1105 - P.1107
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(G−7AM−14) 他施設でlaser in situ keratomileusis (LASIK)の屈折矯正手術を受け,術後に視力障害が生じた4例8眼を検査した。8眼の矯正視力は,0.02,0.3,0.4,0.6,0.7,0.8,0.9,1.2であった。5眼に−3D (ジオプトリー)以上の乱視があった。5眼にフラップラインがあり,うち2眼では不整に彎曲していた。2眼に異物反応と考えられるフラップ下の水疱状の混濁があった。3眼ではフラップラインがなく,角膜中央部の菲薄化があることから,フラップの喪失または障害があったと推定された。LASIK術後の視力障害にはフラップ作成に関する問題が関与しやすい。