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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4)

原著

Erbium-YAGレーザーによる白内障手術の検討

著者: 魵沢伸介1 土橋尊志1 越川文1 佐野朱美1 村山耕一郎1 米谷新1 大木孝太郎2

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室 2大木眼科

ページ範囲:P.1115 - P.1118

文献概要

(V−3) Erbium-YAGレーザー(WaveLight社製)による白内障手術の可能性,安全性について実験モデルを使い検討した。摘出豚眼にアルコール,ホルマリン混合液の嚢内注入および電子レンジ処理した異なる硬度を持つ白内障を作製した。前嚢切開は出力5mJ,周波数35Hzで容易に連続した切開層が得られた。白内障では出力20mJ,周波数35Hzを標準の出力として破砕吸引が行えた。問題点として,核破砕時に前房中への飛散が挙げられたが,吸引圧を上げることにより改善され安全に手術を完遂することができた。Erbium-YAGレーザーによる白内障手術は可能であり,新しい白内障手術装置としての発展が期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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