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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

Open sky vitrectomyを行ったMMC併用トラベクレクトミー後に発生した蜂巣炎を伴う眼内炎

著者: 丸山幾代1 鈴木純一1 勝島晴美1 長井伸二1 木下貴正1 前田貴美人1 中川喬1

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1119 - P.1122

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(V−33) MMC併用トラベクレクトミー3年半後に,蜂巣炎を伴う重篤な眼内炎を発症した不幸な1例を経験した。抗生薬の全身および局所投与と硝子体手術を施行したが.光覚はもどらなかった。蜂巣炎を伴う重篤な眼内炎を発症した背景として,脆弱な濾過胞,糖尿病による易感染性,MMCによる強膜障害,強い毒性を有する病原菌の侵入などが考えられた。以上より,MMC併用トラベクレクトミー後の管理においては常に感染症を念頭におく必要があり,本症例のように易感染性疾患を有する場合には,特に注意が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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