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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4)

原著

Erbium-YAGレーザーによる硝子体手術

著者: 村山耕一郎1 魵澤伸介1 土橋尊志1 村田栄子2 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室 2埼玉医科大学解剖学第1教室

ページ範囲:P.1160 - P.1163

文献概要

(V−13) Erbium-YAGレーザーによる硝子体手術機器(WaveLight社製)の実用性と安全性を知るために,実験的に作製した増殖性網膜硝子体症および硝子体出血眼にて硝子体切除を施行し,その実用性を検討した。Erbium-YAGレーザーの波長は2.94μmで,レーザーの出力は5mJから40mJ,周波数は20Hzから70Hzの頻度を選択可能であった。正常硝子体線維は10mJ,20Hzの条件で切除・吸引でき,血液凝固塊および増殖組織は出力あるいは周波数を上げることでさらに効率的な切除が可能だった。Erbium-YAGレーザー硝子体切除装置は,切れ味の劣化はみられず十分に実用的であったが,今後その安全性についてさらに検討する必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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