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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

内視鏡による術中眼内レンズループの固定位置の観察—術後屈折値に及ぼす影響

著者: 足立諭紀1 吉村正美1 小池昇1 高橋春男1

所属機関: 1昭和大学附属豊洲病院眼科

ページ範囲:P.1168 - P.1170

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(P−1-59) 白内障手術の術中に,内視鏡を用いて毛様体および眼内レンズの固定位置を観察し,眼内レンズの固定位置が術後屈折値に与える影響について検討した。眼内レンズの固定位置は毛様体の上方が14例,中央が7例,下方が3例であった。毛様体の密度,太さや色調はさまざまであった。眼内レンズの固定位置と毛様体形態に有意な関係はみられなかった。術後の屈折値は術翌日,術後3か月目ともに下方固定群よりも上方固定群のほうが術前予測値よりも近視化し,誤差が大きく生じた。眼内レンズの固定位置を決定する要因について調べ,術中の眼内レンズの固定位置を一定化することができれば,術後屈折値の誤差を減少させることが可能と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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