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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

公立みつぎ総合病院眼科における眼科救急患者の統計的観察

著者: 添田祐1 新矢誠人2 谷村尚俊2 皆本敦2 三嶋弘2

所属機関: 1公立みつぎ総合病院眼科 2広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1185 - P.1190

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(P−2-25) 1993年から1998年までの6年間に,公立みつぎ総合病院救急外来を受診した眼科救急患者370例の特徴について検討した。救急患者のうち74%(275例)が外傷性,26%(95例)が非外傷性であった。外傷性疾患のうち45例(16%)に手術処置を要した。外傷性疾患では非外傷性疾患に比較して,他科の医師が眼科医師に診察を要請した頻度が高かった。他科医師のみに診察を受けた例で,眼科的診断が不適切もしくは治療が不十分となっていた例が多くみられ,再診率も低くなっていた。これらの問題を改善するためには,他科医師に対する眼科救急疾患の啓蒙や,可能な限り二次的に眼科医師が診療する体制の整備が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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