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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

ロービジョンから見たバリアフリーの病院建築

著者: 西脇友紀1 田中恵津子2 小田浩一2 平形明人1 樋田哲夫1 藤原隆明1

所属機関: 1杏林アイセンター 2東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科

ページ範囲:P.1211 - P.1216

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 公共建築物である病院が,ロービジョン患者(以下,LV患者)にとってバリアフリ自となるための要因を検討するため,LV患者に院内の移動に関してインタビューを行い,それに基づいて移動上重要な箇所の視認性を評価した。さらに現行の法令などがLVを考慮した内容であるか検討した。その結果,視認性が低いため利用しにくいと指摘された多くの場所は,認識しやすいと評価されたところに比べ,コントラストが明らかに低かった。したがって,LVにとってのバリアフリーには,聴覚や触覚情報による代替表示のほか,高いコントラストで視覚情報を提供する必要がある。また,本邦の法令にはLVに配慮した具体的な規定は少なく,規定のほとんどが強制力を伴わない努力規定だった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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