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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

全層角膜移植術後拒絶反応に関与する因子の多変量解析

著者: 立原蘭1 内尾英一1 杉田美由紀1 高野雅彦1 樋口亮太郎1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1221 - P.1224

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(P−2-54) 横浜市立大学医学部附属病院眼科で1991〜1998年に行われた全層角膜移植術(penetratingkeratoplasty:PKP)症例39例47眼を対象に生命表解析と多変量解析を組み合わせ,術後拒絶反応に関与する因子を検討した。拒絶反応に関与する要因として,性,年齢,原因疾患,術前角膜血管侵入,術前合併症,術式,術後ステロイド薬全身投与,術後シクロスポリン局所投与,術後眼圧上昇,縫合不全を用いた。Kaplan-Meier法による拒絶反応生存率は1年生存率74.1%,3年生存率58.4%であった。Cox比例ハザードモデルおよび多重ロジスティックモデルによる解析の結果,術後眼圧上昇,術前合併症,角膜血管侵入などが拒絶反応出現に強く関連していることが示され,中でも術後眼圧上昇が重要であると考えられた。一方,数量化理論II類では縫合不全,術前合併症などの異なった因子の関与も考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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