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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

ピロカルピン,アプラクロニジン,ベタキソロールが実験的ぶどう膜炎を惹起した家兎の血液房水柵に及ぼす影響について

著者: 木内良明1 板谷浩志1 塩谷易之1 中江一人1 石本一郎1 堀裕一1 佐藤茂1 原周子1 福井佳苗1 久保満1 塚本裕次2 森岡淳3

所属機関: 1国立大阪病院眼科 2大阪警察病院眼科 3行岡病院眼科

ページ範囲:P.1225 - P.1229

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(P−2-56) ピロカルピン,アプラクロニジン,ベタキソロールを健常家兎と実験的ぶどう膜炎を惹起した家兎に点眼して,血液房水柵の透過性の変化を検討した。大腸菌毒素(1μg/kg)を静脈内に注射してぶどう膜炎を発症させ,前房のフレア値を炎症の指標とした。いずれの点眼薬を健常眼に点眼しても前房フレア値は対照眼と差がなかった。2%ピロカルピンを炎症眼に点眼すると点眼側は対照側より1.7倍高いフレア値を示したものの,統計学的に有意な差はなかった。一方,1%アプラクロニジンは炎症眼の前房フレア値の上昇を有意に抑えた。0.5%ベタキソロールを炎症眼に点眼しても前房フレア値に変わりなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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