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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4)

原著

光干渉断層計による黄斑円孔の手術予後の検討

著者: 安齋要1 森圭介1 斉藤民也1 村山耕一郎1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1240 - P.1242

文献概要

(P−2-81) 特発性全層黄斑円孔28例29眼を対象に,術前の円孔形態を光干渉断層計(OCT)で解析・定量し,罹病期間とともに術後視力との関係を統計学的に比較検討した。罹病期間が長いほど術前の円孔径,円孔底径,円孔係数(円孔底径から円孔の斜辺の和を引いたもの)は拡大し,統計学的に有意な正の相関がみられた。また,術前の円孔径,円孔底径,円孔係数が大きくなるほど術後視力は低く,統計学的に有意な負の相関がみられた。OCTによる術前の評価は客観的・定量的であるため,術後の視機能を予測するには従来の方法に比べより有用であると結論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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