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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

特集 第53回日本臨床眼科学会講演集(4) 原著

網膜色素上皮剥離を伴った加齢黄斑変性へのインドシアニングリーン蛍光造影を指標とした光凝固

著者: 大澤松香1 飯田知弘1 中村研一1 萩村徳一1 佐藤拓1 渡辺五郎1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1243 - P.1246

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(P−2-110) 網膜色素上皮剥離(PED)を伴った加齢黄斑変性(AMD)に対して,インドシアニングリーン蛍光造影(IA)を指標として光凝固を行った。光凝固後に6か月以上の経過観察ができた40例40眼では,32眼(80%)で視力の維持もしくは改善が得られた。また,追加凝固を含めて26眼(65%)で眼底所見が鎮静化した。40眼中28眼では光凝固後に1回以上IAを再検し,凝固前後の造影所見を比較した。28眼中13眼(46%)では初回の凝固後にfocal spotの消失が確認できたが,15眼(54%)ではfocal spotの遺残・再発がみられた。遺残・再発は11眼で凝固斑の中心窩側に検出された。初診時とは別の部位に再発したfocal spotは4眼あり,全てplaque内に出現した。Foca中spotが中心窩下に進展していた4眼以外では追加凝固を行い,11眼全例で消失した。PEDを伴ったAMDへの光凝固は,IAを指標にすることで治療成績が向上すること,脈絡膜新生血管の残存・再発への注意が必要なことが結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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