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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻6号

2000年06月発行

文献概要

臨床報告

特発性黄斑円孔の術後経過

著者: 尾辻剛12 岡田守生2 内田璞2

所属機関: 1関西医科大学眼科学教授 2倉敷中央病院眼科

ページ範囲:P.1293 - P.1296

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 硝子体手術を行った特発性黄斑円孔35眼について,円孔閉鎖率,術後視力,合併症を検討した。12か月以上経過観察できた17眼の平均経過観察期間は19か月で,最長30か月であった。初回手術での閉鎖率は83%,最終的な円孔閉鎖率は89%であった。円孔の閉鎖した31眼では退院時にすべて術前以上の視力となり,その後も視力は徐々に回復した。35眼全例で,術後視力が術前より2段階以上低下した症例はなかった。術後,35眼中21眼(60%)に網膜前膜が形成された。それらの膜は菲薄なものが多く,視力に影響を与えることはなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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