icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻7号

2000年07月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

内境界膜剥離術を施行した網膜細動脈瘤による内境界膜下血腫の1例

著者: 矢那瀬淳一1 栗原秀行1

所属機関: 1栗原眼科病院

ページ範囲:P.1329 - P.1332

文献購入ページに移動
 74歳女性が右眼視力低下を4週間前に発症した。右眼視力は30cm指数弁であり,黄斑部に3乳頭径大の内境界膜下血腫と網膜下出血があった。蛍光眼底造影所見などから網膜細動脈瘤破裂による出血と診断した。その2週後に硝子体手術を行い,内境界膜を剥離して血腫を吸弓除去した。網膜下出血は中心窩外にあったので放置した。黄斑部に萎縮が残ったが,3か月後に0.7に改善した。内境界膜を剥離して血腫を吸引除去する手技が本症に有効であることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?