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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻7号

2000年07月発行

文献概要

臨床報告

コンピュータ断層撮影によるcalcified scleral plaqueの検討

著者: 高橋知子1 曽賀野茂世1 望月清文1 加納道久2 寺島圭一2 川上秀昭3 澤田明3 北澤克明3

所属機関: 1総合病院中濃病院眼科 2総合病院中濃病院脳神経外科 3岐阜大学医学部限科学教室

ページ範囲:P.1365 - P.1368

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 Calcified scleral plaqueの発生頻度を頭部コンピュータ断層撮影(CT)を用いて検討した。頭部CTを施行した239例中6例(2.5%)に高吸収域が水平筋付着部付近に認められ,全例が70歳以上であった。高吸収域を認めた6例中4例で細隙灯顕微鏡によるcaLcified scleral pLaqueを確認した。また超音波生体顕微鏡を施行した1例ではacoustic shadowが認められ,本疾患の特徴的所見と考えられた。高齢者においてCT像で前眼部付近に石灰化像がみられた場合に鑑別疾患の1つとして念頭におくべき病態である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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