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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻7号

2000年07月発行

文献概要

臨床報告

硝子体手術後に黄斑円孔が生じた網膜静脈分枝閉塞症

著者: 後藤輝彦1 今井雅仁1 春山洋1 神戸孝1

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1381 - P.1384

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 54歳男性が1か月前からの左眼変視症と視力低下で受診した。左眼の矯正視力は0.3で,眼底に線維血管増殖膜と牽引性黄斑剥離があり,蛍光眼底造影で陳旧性の網膜静脈分枝閉塞症と診断した。硝子体手術で,増殖膜剥離,ガスタンポナーデ、眼内レーザー凝固を行った。手術1週後に全層黄斑円孔が発見された。黄斑円孔手術により円孔は閉鎖し,最終視力0.7が得られた。黄斑円孔の原因として,牽引性剥離で萎縮し薄くなった黄斑部網膜がガスタンポナーデで伸展され,中心窩で断裂した可能性が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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