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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻7号

2000年07月発行

文献概要

臨床報告

濾過胞を有する眼に対する超音波白内障手術の眼圧と濾過胞への影響

著者: 北田浩美1 中村弘1 南野麻美1 小林博和1 安田典子1

所属機関: 1東京警察病院眼科

ページ範囲:P.1385 - P.1389

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 超音波白内障手術と眼内レンズ挿入術を,過去に線維柱帯切除術による濾過胞がある29眼に行った。原発開放隅角緑内障17眼,原発閉塞隅角緑内障6眼,嚢性緑内障6眼である。視力は29眼中24眼(83%)で改善した。眼圧は,術前と比較して術後24か月まで差がなく,眼圧が18mmHg以下の眼数は,術後1年で91%,術後3年で74%であった。濾過胞は,1年後で78%,3年後で55%で維持されていた。点眼スコアは,術前と最終観察時との間に差がなかった。濾過胞の生存期間が眼圧コントロール不良と有意に関係していた(p<0.05)。濾過胞がある白内障眼への超音波白内障手術と眼内レンズ挿入術が,視力と眼圧に関して有効で安全であり,術後の濾過胞の観察が必要であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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