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連載 眼の組織・病理アトラス・166
網膜剥離と視細胞のアポトーシス
著者: 猪俣孟1 向野利彦1 田原昭彦2 高比良健市3
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2産業医科大学眼科学教室 3下関市高比良眼科
ページ範囲:P.1418 - P.1419
文献購入ページに移動近年,アポトーシス誘発因子apoptosis-inducingfactor(AIF)がミトコンドリア内膜と外膜の膜間腔intermembrane spaceに存在することが明らかにされている。AIFの分子量は57kDで,AIFの塩基配列と緑膿菌の酸化還元酵素oxidoreductaseの塩基配列が高い相同性を有している。もともと細胞内のミトコンドリアは,約20億年前にバクテリアが真核細胞に侵入したものであり,私たちの身体は真核細胞とバクテリアが共生した細胞で構成されている。
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