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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻8号

2000年08月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

ラタノプロスト点眼による眼瞼の色調変化と多毛

著者: 山田酉之1

所属機関: 1山田眼科医院

ページ範囲:P.1437 - P.1440

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 ラタノプロスト点眼薬を1日1回使用した緑内障患者317例のうち,使用開始49日から238日の間に,257例(81.1%)の眼瞼に異常が生じた。異常の内容は,眼瞼の色調変化128例(40.4%)と,眼瞼の多毛244例(77.O%)である。男女間に差はなく,それまでのウノプロストン点眼液の使用の有無には無関係であった。最終判定までの平均使用量は,1眼あたり2.5mlの点眼瓶2.9本であったが,多数例で1眼1本を点眼しただけで眼瞼異常が起こった。点眼を中止するとゆっくり軽快した。以上の症例は,点眼後の拭き取りを特に指示しなかった発売当初の群であり,現在は拭き取りを徹底させて観察している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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