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臨床報告
文献概要
71歳女性が視力低下で受診した。両眼に老人性白内障と瞳孔膜遺残があった。角膜内皮細胞数は,1mm2あたり右1,251,左895であった。超音波乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を行い,経過は良好であった。手術時に採取した瞳孔膜にはメラニン細胞が多数あり,壁が肥厚した血管を含んでいた。瞳孔膜遺残と角膜内皮は,発生的に神経堤由来であるので,瞳孔膜遺残があるときには,内眼手術を行う際に角膜内皮にも注意する必要がある。
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