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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻8号

2000年08月発行

臨床報告

Axenfeld-Rieger症候群の1症例

著者: 渡邊一郎1 赤塚俊文1 宮崎茂雄1 田淵昭雄1

所属機関: 1川崎医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1459 - P.1463

文献概要

 15歳男子で,両眼に角膜拡大,後部胎生環,iris strandが認められ,緑内障を合併したAxenfeld-Rieger症候群(Axenfeld-Rieger syndrome:ARS)の1症例を経験した。一般的にARSによる緑内障は難治性であり,複数回の手術を要するとされている。本症例では術前から緑内障性視野障害が進行していたため,両眼の線維柱帯切開術を施行し,術後は点眼薬2種にて眼圧コントロール可能となった。ARSが疑わしい症例では,眼科的に後部胎生環やiris strandなどを検索し,定期的に眼圧を測定することが必要であり,高眼圧がみられた場合は,線維柱帯切開術を含めた早期治療を行うべきであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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