icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻8号

2000年08月発行

臨床報告

内頸動脈閉塞症の脈絡膜循環

著者: 宇都木憲子1 高橋京一1 山口由美子1 岸章治1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1485 - P.1490

文献概要

 内頸動脈閉塞症の8例8眼を,インドシアニングリーン(ICG)蛍光眼底造影で検索した。腕-脈絡膜循環時間は15〜29秒,脈絡膜内循環時間は12〜50秒以上で,両時間とも全例で遅延していた。周辺部造影を行った3眼では,短後毛様動脈の周辺部分水嶺への到達が遅れ,1眼では無造影領域が造影後期まで持続し,周辺部脈絡膜の血流途絶と解釈された。脈絡毛細管板の虫食い状の造影欠損が7眼に,造影開始から10分以上の後期に脈絡膜静脈の色素染が2眼にあった。内頸動脈閉塞症では,脈絡膜に循環遅延と血管閉塞などが好発することを示す所見である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら