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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻9号

2000年09月発行

文献概要

連載 眼の遺伝病・13

アレスチン遺伝子異常と網膜変性(1)—小口病-1

著者: 和田裕子1 中沢満2 玉井信1

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1541 - P.1543

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 小口病は常染色体劣性遺伝を示す停止性夜盲性疾患である。金箔様眼底を示し,長時間暗順応後に正常の眼底の色調に戻る水尾—中村現象が有名である。われわれは1995年にドイツとの共同研究で,アレスチン遺伝子1147delA変異が日本人小口病の高頻度変異であることを報告した。
 今回対象としたのは,小口病7家系10名である(図1)。表1に遺伝子検索の結果と臨床像のまとめを示す。また最も特徴的とされる金箔眼底に注目すると,金箔の分布にも黄斑部を含み眼底全体に認められるもの(+++),黄斑部以外の眼底全体に認められるもの(++),部分的にのみ認められるもの(+)と多様性が認められた(図2)。代表例を1症例ずつ紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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