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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻9号

2000年09月発行

文献概要

臨床報告

緑内障・白内障同時手術の成績

著者: 日比安以子1 杉田美由紀1 西澤きよみ1 遠藤要子1 渡辺洋一郎1 中村聡1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1561 - P.1565

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 過去23か月間に緑内障と白内障同時手術を行った26眼を検索した。術式は,マイトマイシンC併用線維柱帯切除術,水晶体超音波乳化吸引術,折りたたみ眼内レンズ挿入術である。同時期にマイトマイシンC併用線維柱帯切除術を単独で行った41眼を対照とした。Kaplan-Meier法で解析した術後6か月以上での眼圧調整率は,同時手術群では83.3%,単独手術群では78.0%であり,両群間に差はなかった(p=O.698)。同時手術群では77%で2段階以上に視力が改善した。今回の手技による緑内障と白内障同時手術は有用であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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