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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻9号

2000年09月発行

文献概要

臨床報告

黄斑円孔手術後の耳側視野欠損症例の長期経過

著者: 迫田由紀子1 上村昭典1 土居範仁1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1571 - P.1575

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 黄斑円孔に対する硝子体手術後に耳側周辺視野欠損を生じた症例のうち,術後2年以上経過が追えた6例7眼について視野異常の変化と眼底変化とを検討した。術後平均45か月の観察期間を経ても視野異常の程度に変化はなかった。経過中に上鼻側眼底に変化が生じたものが5眼あり,その最も特徴的な所見は限局性の網脈絡膜の変性萎縮であった。以上のことから,黄斑円孔手術後の周辺視野欠損は術後長期間を経てもその程度は変化しないこと,視野異常に相当する眼底に網脈絡膜変性が出現してくる例があることがわかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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