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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科54巻9号

2000年09月発行

文献概要

臨床報告

巨大内頸動脈瘤による圧迫性視神経症の1例

著者: 山本亜紀1 滝昌弘1

所属機関: 1常滑市民病院眼科

ページ範囲:P.1605 - P.1610

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 76歳の男性に左眼視力障害が突発した。左眼矯正視力は0.6であったが,その4か月後に0.02に低下した。眼底に異常所見はなかった。脳血管造影などで両側の内頸動脈瘤が発見され,動脈瘤による圧迫性視神経症と診断された。左は内頸動脈サイフォン部から中大脳動脈に及ぶ巨大血管瘤であった。動脈瘤は両側性なので手術は行わなかった。以後右眼にも視野狭窄が生じ,初診から2年後の現在,矯正視力は左眼指数弁,右眼0.4である。原因不明の視力障害が内頸動脈瘤に続発しうることを示す症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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