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特集 眼外傷の救急治療
序論
著者: 稲富誠1
所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.9 - P.9
文献購入ページに移動 眼の外傷は救急疾患として夜間,あるいは休日に多い。この場合,まず初診に当たるのは若い当直医で,その対応に戸惑うことも少なくない。筆者自身も新人時代の当直中に,血だらけのタオルをとった途端に,眼瞼が欠損状にちぎれ眼球破裂を生じた急患を見たとき,思わず手がすくんだ経験がある。そのとき何から手をつければよいか,困ったことだけが記憶に残っている。外傷はすべて救急で,かつ対応は応用問題的である。交通事故などの場合には,眼局所所見にとらわれることなく,意識障害,四肢の運動障害,ときに腹部や胸部の打撲の有無など全身状態を見る必要がある。
複雑な眼外傷を見た場合,最終的な治療目標に向かってどのような治療方針を立てるか,一次救急としてどこまで処置すべきか,迷うことも多い。
複雑な眼外傷を見た場合,最終的な治療目標に向かってどのような治療方針を立てるか,一次救急としてどこまで処置すべきか,迷うことも多い。
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