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連載 眼の遺伝病・17
RDH5遺伝子異常と眼底白点症(1)
著者: 和田裕子1 玉井信1
所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.65 - P.68
文献購入ページに移動 眼底白点症は,常染色体劣性遺伝を示す停止性夜盲性疾患である。眼底には白点が散在し,時間の経過とともに,位置や形態が変化する。1999年にアメリカのグループから,11—cis retinol dehydrogenaseをコードするRDH5遺伝子異常により眼底白点症を起こすことが報告された。
今回対象としたのは,眼底白点症5家系7名である(図1)。遺伝子異常の結果および眼底写真,蛍光眼底写真,網膜電位図のまとめを示す(図2,3,表1)。筆者らが検索した5家系7名全てに1085番目Cが欠失し,同部位にGAAGの挿人が生じている変異を認めた(1085de1C/insGAAG)(図9右)。この変化により,コドン310にグルタミン酸が付加され,さらにロイシンがバリンに変化していた。以下に1085de1C/insGAAG変異をもつ,眼底白点症の代表症例を示す。
今回対象としたのは,眼底白点症5家系7名である(図1)。遺伝子異常の結果および眼底写真,蛍光眼底写真,網膜電位図のまとめを示す(図2,3,表1)。筆者らが検索した5家系7名全てに1085番目Cが欠失し,同部位にGAAGの挿人が生じている変異を認めた(1085de1C/insGAAG)(図9右)。この変化により,コドン310にグルタミン酸が付加され,さらにロイシンがバリンに変化していた。以下に1085de1C/insGAAG変異をもつ,眼底白点症の代表症例を示す。
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