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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻10号

2001年09月発行

文献概要

特集 EBM確立に向けての治療ガイド 小児眼科

外斜視治療とEBM

著者: 林孝雄1

所属機関: 1聖母病院眼科

ページ範囲:P.32 - P.39

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はじめに
 外斜視の治療目的は,眼位を矯正し,両眼視機能を正常に回復させることである。治療方法には非観血的治療と手術とがあるが,手術の場合,外斜視の種類によっては過矯正や低矯正になったり1),術後の長期経過により術直後の良好な眼位がずれ,いわゆる外斜視の“再発”をきたすことも少なくない。また良好な眼位が保たれているにもかかわらず,正常な両眼視機能が得られないこともある。すべてに満足のいく結果が得られない場合もあるので,それぞれの患者や家族が満足するような治療法をともに話し合いながら,インフォームドコンセントをしっかり行い,治療を行っていかなければならない。
 外斜視の種類には主に表1に示すようなものがある。このうち,臨床的に最も多くみられるのは間歇性外斜視である。そこで,ここでは主に間歇性外斜視を中心に,しかも,治療としての手術療法を中心に検討してみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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