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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻10号

2001年09月発行

文献概要

特集 EBM確立に向けての治療ガイド 角膜疾患

はじめに—角膜疾患のEBM

著者: 小幡博人1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.50 - P.51

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 われわれ医師は,患者に対し病状,検査,治療,予後などについて説明する責任がある。そして,それを実際に履行しなければならない。では,どのように実践するのが理想的であろうか。今までの経験的,習慣的,耳学問的な感のあった医療をもう一度見直し,evi—dence (証拠,根拠)に基づいた科学的,論理的,合理的な患者中心の医療が求められる時代になっている。
 EBM (evidence based medicine)の概念は1991年に始まり,現在世界各国へ広がりつつある。EBMは「根拠に基づく医療」と一般的に訳されているが,その定義は最近の検討会の報告によると,①利用可能な最善の科学的根拠,②患者の価値観および期待,③臨床的な専門技能の3要素を統合し,患者の立場に立った医療を目指すもの1),である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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