文献詳細
特集 EBM確立に向けての治療ガイド
角膜疾患
文献概要
はじめに
角膜感染症は起炎菌の菌量・菌力も千差万別で感染部位の違いなども加わり,画一的な考え方が困難な疾患である。このため,昨今のevidence-based-medicine (EBM)に基づいた治療方法があまり考慮されず,習慣的な処方が行われてきた感がある。さしあたって,われわれができることとしては,薬理学的にこれまで理解されている事項や,全身感染症において行われている試みを整理し,眼科的にどのような応用が可能か考察することではないだろうか。
角膜感染症として代表的な細菌性角膜炎・真菌性角膜炎・角膜ヘルペスに関連し,少しでもEBMに近い,合理的な治療方法を考えていく一助になることを目的として,最近の知見をまとめてみたい。
角膜感染症は起炎菌の菌量・菌力も千差万別で感染部位の違いなども加わり,画一的な考え方が困難な疾患である。このため,昨今のevidence-based-medicine (EBM)に基づいた治療方法があまり考慮されず,習慣的な処方が行われてきた感がある。さしあたって,われわれができることとしては,薬理学的にこれまで理解されている事項や,全身感染症において行われている試みを整理し,眼科的にどのような応用が可能か考察することではないだろうか。
角膜感染症として代表的な細菌性角膜炎・真菌性角膜炎・角膜ヘルペスに関連し,少しでもEBMに近い,合理的な治療方法を考えていく一助になることを目的として,最近の知見をまとめてみたい。
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