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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻10号

2001年09月発行

文献概要

特集 EBM確立に向けての治療ガイド 角膜疾患

ドライアイのEBM

著者: 横井則彦1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.72 - P.85

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はじめに
 近年の医療における治療方針の決定の流れとして,根拠に基づく医療(evidence based medicine:EBM)が求められ,眼科診療においてもEBMに基づくことにより,より効果的な治療を行うことができる可能性がある。本稿では,角膜上皮障害のなかでも点状表層角膜症(superficial punctate keratopathy:SPK)をきたす代表疾患であるドライアイに的をしぼって,当科での考え方や治療法を紹介しながら,検討してみることにした。
 ドライアイにおいては,現行の検査の感度に難点があり,症例の重症度を一致させることが難しいことや,本邦において使用可能な点眼液の種類が限られていることなどのために,客観性のある根拠を文献的に得ることは難しい。当科でのアプローチや考え方(他施設から得た考え方を大いに含むものであるが)を示すことによって,今後のEBMの確立に向けて何らかの手がかりを提供できれば幸いである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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