文献詳細
文献概要
特集 EBM確立に向けての治療ガイド 角膜疾患
ドライアイのEBM
著者: 横井則彦1
所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.72 - P.85
文献購入ページに移動はじめに
近年の医療における治療方針の決定の流れとして,根拠に基づく医療(evidence based medicine:EBM)が求められ,眼科診療においてもEBMに基づくことにより,より効果的な治療を行うことができる可能性がある。本稿では,角膜上皮障害のなかでも点状表層角膜症(superficial punctate keratopathy:SPK)をきたす代表疾患であるドライアイに的をしぼって,当科での考え方や治療法を紹介しながら,検討してみることにした。
ドライアイにおいては,現行の検査の感度に難点があり,症例の重症度を一致させることが難しいことや,本邦において使用可能な点眼液の種類が限られていることなどのために,客観性のある根拠を文献的に得ることは難しい。当科でのアプローチや考え方(他施設から得た考え方を大いに含むものであるが)を示すことによって,今後のEBMの確立に向けて何らかの手がかりを提供できれば幸いである。
近年の医療における治療方針の決定の流れとして,根拠に基づく医療(evidence based medicine:EBM)が求められ,眼科診療においてもEBMに基づくことにより,より効果的な治療を行うことができる可能性がある。本稿では,角膜上皮障害のなかでも点状表層角膜症(superficial punctate keratopathy:SPK)をきたす代表疾患であるドライアイに的をしぼって,当科での考え方や治療法を紹介しながら,検討してみることにした。
ドライアイにおいては,現行の検査の感度に難点があり,症例の重症度を一致させることが難しいことや,本邦において使用可能な点眼液の種類が限られていることなどのために,客観性のある根拠を文献的に得ることは難しい。当科でのアプローチや考え方(他施設から得た考え方を大いに含むものであるが)を示すことによって,今後のEBMの確立に向けて何らかの手がかりを提供できれば幸いである。
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