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文献概要
特集 EBM確立に向けての治療ガイド 結膜疾患
翼状片治療のEBM
著者: 近間泰一郎1
所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.110 - P.118
文献購入ページに移動はじめに
翼状片は日常診療においてしばしば遭遇する疾患である。診断は比較的容易であるが,悪性でないにもかかわらず再発しやすい。再発を抑制するためのさまざまな手術法が紹介され,その結果が報告されてきた。しかしながら,手術の適応や術式の選択に関してはいまだに施設間あるいは術者間で差があり,統一された結論がないのが現状である。Evi—dence based medicine (EBM)を提供するためには,多数の翼状片症例に対して同一の治療法での治療効果を同一の判定基準で評価する必要がある。本稿では,翼状片について特に治療法に関する現在までの報告を参考にしながら,EBMの確立に向けての展望を考えてみたい。
翼状片は日常診療においてしばしば遭遇する疾患である。診断は比較的容易であるが,悪性でないにもかかわらず再発しやすい。再発を抑制するためのさまざまな手術法が紹介され,その結果が報告されてきた。しかしながら,手術の適応や術式の選択に関してはいまだに施設間あるいは術者間で差があり,統一された結論がないのが現状である。Evi—dence based medicine (EBM)を提供するためには,多数の翼状片症例に対して同一の治療法での治療効果を同一の判定基準で評価する必要がある。本稿では,翼状片について特に治療法に関する現在までの報告を参考にしながら,EBMの確立に向けての展望を考えてみたい。
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