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特集 EBM確立に向けての治療ガイド ぶどう膜疾患
ぶどう膜疾患ステロイド薬治療のEBM
著者: 南場研一1 小竹聡1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座視覚器病学分野
ページ範囲:P.154 - P.162
文献購入ページに移動ステロイド薬は抗炎症作用と抗免疫作用を有し,広くさまざまな疾患に対して用いられている。十分なEBMに基づいたものとはいえないが,ステロイド薬がぶどう膜炎の治療にも広く用いられてきたことは事実である。しかし,ぶどう膜炎といってもその原因にはさまざまなものがあり,当然その治療法も千差万別であるため,画一的に「ぶどう膜炎にはこのようにステロイド薬を使いなさい」とはいえない。また,副作用の多い薬剤であること,使い方によってはリバウンドを起こしうること,免疫抑制作用を持つため感染症を悪化させうること,これらを十分理解した上で使用すべきである。
ここではまず最初に,ステロイド薬を使う際に気をつけるべき点を述べ,のちに代表的な疾患についてその使用法を述べたい。ただし,ステロイド薬点眼については触れない。
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