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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻11号

2001年10月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

虫体断裂後に自然脱落をみたマダニ眼瞼刺症

著者: 阿曽香子1 若倉雅登1 天野理恵1 清水公也1

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1729 - P.1733

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 5歳男児が右下眼瞼をダニに刺され,その翌日に受診した。受診直前に他医で虫体の除去がなされたが,脚4本が眼瞼になお残存していた。残存した虫体部分は7日後に自然脱落し,以後の経過も問題なく治癒した。脱落した虫体部分は口下片を含み,ヤマトマダニlxodes ovatus Neumannの雌成虫と同定された。マダニ刺症の続発症の報告は少なく,残存した虫体部分も完全に自然脱落する可能性があり,あえて完全に摘出する必要がない事例もあることを本症例は示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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