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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻11号

2001年10月発行

文献概要

臨床報告

パーソナル・コンピュータによる眼窩腫瘍の三次元構築

著者: 高村浩1 土谷大仁朗1 山下英俊1

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1750 - P.1755

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 眼窩腫瘍摘出術を行う際に重要なことは,腫瘍へ到達するための適切なアプローチ法を選択すること,術中に腫瘍の位置を見失わないこと,および腫瘍周囲の正常組織を可能な限り損傷しないことである。そのために二次元で表現された眼窩腫瘍5症例のMRI画像に対してパーソナル・コンピュータによる三次元構築を試みた。完成した三次元画像はさまざまな方向からの俯瞰が可能で,腫瘍と周囲組織との相互の位置関係を立体的に把握でき,さらに任意の眼窩骨を外すシミュレーションも可能であったので,腫瘍摘出のアプローチ法の決定や術者の術前のイメージ作成に有用であった。ヘリカルCTやAdvantage Windowsなどのスーパー・コンピュータを用いて作成される三次元画像に比較すると画質や精度が低いことは否めないが,簡便な手術支援システムになりうると思われた。また,医学教育上の有用性も考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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