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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻11号

2001年10月発行

文献概要

解説

白内障手術後眼内炎に関して医師側の過失を認めた判決の教訓—東京地裁,平成13年1月29日判決全文を読んで

著者: 岩瀬光12

所属機関: 1岩瀬眼科医院 2武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1764 - P.1765

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1.はじめに
 東京地裁の白内障術後眼内炎に関する判決が最近出された。今まで,仲裁・和解例はあるが,調べる限り裁判例は初めてと思われるので紹介したい。(なお,双方控訴をしなかったため,この判決は確定している。)
 この判決は,術後眼内炎を起こすに至った医師側に対して,眼内炎発症(術前無菌法の不十分さと後嚢破裂後の処置の不手際)について過失を認め,また眼内炎の発見の遅れ,ならびに治療の遅れも認めた厳しい判決である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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