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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻11号

2001年10月発行

臨床報告

屈折性調節性内斜視に遠視矯正LASIK(laser in situ keratomileusis)を施行した1例

著者: 神垣久美子1 中島純子1 藤澤邦俊2 井上俊洋2 大野晃司2 鈴木雅信2 清水公也2

所属機関: 1北里大学病院眼科 2北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1797 - P.1801

文献概要

 25歳女性が角膜屈折矯正手術を希望して受診した。幼少時から高度遠視と調節性内斜視があり,眼鏡を好まず,花粉症とドライアイでコンタクトレンズを常時使用でさなかった。初診時視力は,右0.8(1.2×+8.0D cyl−1.5DAx180°),左0.8(1.2×+8.25D cyl−1.0DAx180°)。裸眼での眼位は,右眼・左眼固視ともに16△ETL/R8△であった。レーザー角膜内切削形成術(LASIK)後の視力は,右0.9(1.0×1.25D cyl−0.5DAx145°),左1.0(1.2×+25D)となり,水平眼位は,右眼固視で0△,左眼固視で6△の内斜視になった。視力と眼位が改善し,眼精疲労が軽減し,患者は満足した。遠視矯正LASIKが屈折調節性内斜視に対して視力と眼位の矯正法として有用であった症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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