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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻12号

2001年11月発行

文献概要

臨床報告

インドシアニングリーン染色の種々の網膜硝子体疾患への応用

著者: 多田英司1 高木均1 桐生純一1 大橋啓一1 渡部大介1 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室

ページ範囲:P.1901 - P.1904

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 内境界膜のインドシアニングリーン(ICG)染色を併用して,10眼に硝子体手術を行った。黄斑上膜4眼,糖尿病黄斑浮腫2眼,増殖糖尿病網膜症1眼,近視性黄斑円孔網膜剥離2眼,増殖硝子体網膜症1眼である。黄斑上膜では全例で上膜が非染色領域として明瞭に描出され,膜の辺縁の同定と上膜に連続して剥離した内境界膜の観察に有用であった。硝子体が残存する症例では染色性にむらがあり,残存しない症例では内境界膜が均一に染色された。内境界膜剥離を目的としない今回の症例群で,ICG染色は残存硝子体の判別に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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