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細菌性角膜潰瘍
著者: 松本光希1
所属機関: 1熊本市立熊本市民病院眼科
ページ範囲:P.1939 - P.1943
文献購入ページに移動 細菌性角膜潰瘍は直接,視機能に影響することが多く,緊急性を要する重要な疾患である。主たる起炎菌は,肺炎球菌やブドウ球菌などのグラム陽性球菌と緑膿菌などのグラム陰性桿菌であるが,非定型抗酸菌やPropionibacterium acnesなどによる角膜潰瘍も散見される。また,メチシリン耐性の黄色ブドウ球菌(MRSA)や多剤耐性緑膿菌などの耐性菌が問題となっている。近年,コンタクトレンズ装用やlaser in situ keratomileusis (LASIK)などの屈折矯正手術の増加に伴い,これらに関連した細菌性角膜炎が注目されている。診断面では角膜生検やpolymerase chain reaction(PCR)の有用性が報告されている。
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