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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻13号

2001年12月発行

文献概要

臨床報告

ラタノプロストによると考えられる角膜上皮障害

著者: 田聖花1 中島正之1 植木麻理1 清水一弘1 池田恒彦1 張野正誉2

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室 2淀川キリスト教病院眼科

ページ範囲:P.1995 - P.1999

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 ラタノプロストを追加あるいは変更投与したために角膜上皮障害をきたしたと考えられた緑内障患者5例8眼を報告した。そのうち4例7眼はβ遮断薬を併用していた。4例はラタノプロストあるいはラタノプロストを含む全点眼を中止し,人工涙液頻回点眼を基本とした治療によってすみやかに改善し,1例は抗生物質の眼軟膏点入によって改善した。ラタノプロストによって角膜上皮障害が生じる可能性があり,特にβ遮断薬との併用には注意を要すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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