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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

臨床報告

エアバッグ眼外傷の2例

著者: 野中文貴1 永山幹夫1 松尾俊彦1 白神史雄1 大月洋1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.158 - P.162

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 シートベルト着用下でのエアバッグ作動による眼外傷を2例経験した。症例1は助手席にいた62歳の男性。左眼は角膜内皮障害,虹彩離断,水晶体脱臼,硝子体出血,外傷性黄斑円孔を生じており緊急に手術した。術後,矯正視力は右眼1.2,左眼0.05であった。症例2は運転手の62歳,男性。左眼の角膜びらん,角膜内皮障害,網膜振盪,黄斑浮腫を認めた。受傷後1か月の左眼矯正視力は0.9であった。2例とも左眼のほうが右眼より障害が高度であり,また角膜内皮障害が強かった。エアバッグ眼外傷の予後は比較的に良好のことが多いが,症例1のように視力改善が不十分となる場合もある。今後,衝突安全装置のさらなる改善が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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