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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

臨床報告

若年者の増殖糖尿病網膜症に対する早期硝子体手術の長期経過

著者: 牧内玲子1 上村昭典1 土居範仁1 中尾久美子1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.163 - P.168

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 網膜光凝固に抵抗して進行する若年者の増殖糖尿病網膜症に対して,早期に硝子体手術を行った6例9眼の術後長期経過について報告した。平均3年の経過観察で,術後最終視力0.5以上を得たものが7眼(78%)あった。術後合併症として硝子体出血が8眼(89%)でみられ,うち5眼で再手術が必要であった。最終的に全例で網膜症は安定化した。網膜光凝固に抵抗する若年者の増殖糖尿病網膜症に対する早期硝子体手術は,再出血例が多いものの,術後の視力転帰は良好で,網膜症の安定化に有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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