icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

臨床報告

浅前房をきたしたエアーガンによる眼外傷の1例

著者: 小林史郎1 湯口琢磨2 海谷忠良2

所属機関: 1社会保険京都病院眼科 2海谷眼科

ページ範囲:P.173 - P.176

文献購入ページに移動
 11歳男児の右眼にエアガンの弾丸が命中し,視力低下で救急受診した。右眼視力は手動弁で,眼圧は右7mmHg,左10mmHgであった。右眼に前房出血があった。受傷翌日に右眼視力は回復したが,−5Dの近視があり,右眼圧は5mmHgに低下した。前房深度は右2.24mm,左3.74mmであった。超音波生体顕微鏡(UBM)検査で右眼の隅角に毛様体解離があった。プレドニゾロン内服を行い,受傷から2週後に眼圧は正常化し,前房深度の左右差が消失した。受傷1か月後のUBM検査で毛様体解離は消失していた。隅角検査ができない外傷性浅前房にはUBM検査が有用であることを示ず症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?