文献詳細
臨床報告
文献概要
11歳男児の右眼にエアガンの弾丸が命中し,視力低下で救急受診した。右眼視力は手動弁で,眼圧は右7mmHg,左10mmHgであった。右眼に前房出血があった。受傷翌日に右眼視力は回復したが,−5Dの近視があり,右眼圧は5mmHgに低下した。前房深度は右2.24mm,左3.74mmであった。超音波生体顕微鏡(UBM)検査で右眼の隅角に毛様体解離があった。プレドニゾロン内服を行い,受傷から2週後に眼圧は正常化し,前房深度の左右差が消失した。受傷1か月後のUBM検査で毛様体解離は消失していた。隅角検査ができない外傷性浅前房にはUBM検査が有用であることを示ず症例である。
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