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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

臨床報告

慢性閉塞隅角緑内障に対する非穿孔トラベクレクトミーの経験

著者: 勝島晴美1 丸山幾代2 八鍬のぞみ2

所属機関: 1かつしま眼科 2札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.187 - P.191

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 77歳男性が治療に抵抗する両眼の緑内障で紹介された。眼圧は左右とも25mmHgであった。散瞳により眼圧は32mmHgに上昇した。レーザー虹彩切開術とレーザー隅角形成術後の眼圧は左右とも24mmHgとほとんど下降せず,前房深度は右1.9mm,左1.8mmであった。隅角所見などと合わせて,台地状虹彩を伴う慢性閉塞隅角緑内障と診断した。マイトマイシンC併用で非穿孔トラベクレクトミーを両眼に行った。前房深度は術前と同様に維持された。左眼には術直後に濾過胞再建術を,右眼には術後10か月にYAGレーザー隅角穿刺術を追加した。術後1年の眼圧は無治療で右8mmHg,左14mmHgであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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