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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

臨床報告

穿孔性眼外傷に対する術後早期の副腎皮質ステロイド薬全身投与の検討

著者: 高橋義徳1 中村さくら1 山下英俊1

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.199 - P.203

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 山形大学医学部附属病院眼科での最近5年間の穿孔性眼外傷の原因,治療および受傷早期の炎症による組織損傷抑制を目的とした副腎皮質ステロイド薬の投与について検刮した.症例は19例,19眼であった。性別は男性15例,女性4例。受傷原因は電動草刈り機によるものが3眼と最多であった。術直後から消炎目的に副腎皮質ステロイド薬の全身投与を施行されたものが14眼と多かったが,感染症などの合併症はみられなかった。副腎皮質ステロイド薬の投与によりフィブリンの消退は速やかであり,受傷早期の炎症による組織損傷の抑制に有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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